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産業廃棄物収集運搬業の許可が必要なケースとは?業種別に解説

産業廃棄物収集運搬業 許可が必要なケースとは?『業種別』にわかりやすく解説

産業廃棄物収集運搬業の許可については、
「処分しないなら不要」
「運ぶだけなら大丈夫」
といった誤解が非常に多く見られます。

しかし実際には、知らないうちに無許可状態で産業廃棄物を運搬してしまっているケースも少なくありません。
特に建設業や不用品回収業など、日常的に廃棄物を扱う業種では注意が必要です。

本記事では、

  • 産業廃棄物収集運搬業の許可が必要になる基本ルール
  • 業種別に見た「許可が必要なケース」
  • よくある勘違いと注意点

を、法律の根拠を示しながら分かりやすく解説します。


目次

結論:産業廃棄物を「業として運ぶ」なら原則許可が必要

処分しなくても許可が必要な理由

産業廃棄物に関する許可は、

  • 収集
  • 運搬
  • 処分

のそれぞれに対して必要とされます。

つまり、処分を行わなくても、産業廃棄物を収集・運搬するだけで許可が必要になるケースがあるということです。
これは廃棄物処理法で明確に定められています。

(引用元:e-Gov|廃棄物の処理及び清掃に関する法律 第14条


有償・無償は関係あるのか

「お金をもらっていないから大丈夫」と考える方も多いですが、報酬の有無は判断基準ではありません

  • 反復継続して行っているか
  • 事業の一環として行っているか

といった点から、「業として行っている」と判断されれば、無償であっても許可が必要になる可能性があります。


産業廃棄物収集運搬業の許可が必要になる基本ルール

産業廃棄物とは何か

産業廃棄物とは、事業活動に伴って生じた廃棄物のうち、法令で定められた20種類の廃棄物を指します。

代表的な例としては、

  • 建設現場から出るコンクリートがら
  • 木くず
  • 廃プラスチック類
  • 金属くず

などがあります。

(引用元:環境省|産業廃棄物とは


「自社の廃棄物」と「他人の廃棄物」の違い

重要なポイントの一つが、「誰の産業廃棄物を運ぶのか」 です。

  • 他人(元請・顧客など)の産業廃棄物を運ぶ
    原則として産業廃棄物収集運搬業の許可が必要
  • 排出事業者が自ら処理する
    一定の場合は許可不要となるケースもあり

ただし、「自社の廃棄物だから大丈夫」と自己判断するのは非常に危険です。


「業として行う」とはどういう意味か

「業として行う」とは、

  • 反復継続して
  • 事業の一環として

産業廃棄物の収集・運搬を行うことを指します。

一時的・例外的な行為であっても、実態によっては「業」と判断される可能性があります。


【業種別】許可が必要になるケース

建設業(解体・内装・リフォーム・設備など)

建設業では、産業廃棄物収集運搬業の無許可違反が特に多く見られます。

例えば、

  • 建設現場から出た廃材を、自社の車両で処分場へ運ぶ
  • 元請の指示で廃材を回収・運搬する

このような場合、建設業許可を持っていても、別途産廃許可が必要になる可能性があります。


不用品回収業・清掃業

不用品回収業や清掃業では、

  • 家庭ゴミ
  • 事業所から出る廃棄物

の区別が重要です。

法人・事業所から排出される廃棄物は、一般廃棄物ではなく 産業廃棄物に該当するケース が多く、無許可で回収すると問題になりやすい分野です。


運送業・軽貨物業

「運ぶだけだから問題ない」と考えがちですが、

  • 他人の産業廃棄物を
  • 業として運搬する

場合は、運送業であっても産業廃棄物収集運搬業の許可が必要になることがあります。


製造業・工場関連

製造業や工場においても、

  • 副次的に廃棄物を運搬している
  • 関連会社の廃棄物を運んでいる

といったケースでは、許可が必要かどうか慎重な判断が求められます。


産業廃棄物収集運搬業の許可が不要なケース

排出事業者が自ら処理する場合

排出事業者が、
自ら排出した産業廃棄物を、自ら処理する場合 には、一定の条件下で許可が不要となるケースがあります。

ただし、この判断は非常に難しく、実態によっては無許可と判断されることもあります。


一般廃棄物に該当する場合

家庭から出る一般廃棄物については、市区町村の許可制度が適用されます。産業廃棄物と一般廃棄物を混同すると、違反につながるため注意が必要です。


よくある勘違い・違反リスクが高いケース

  • 「処分しないから大丈夫」
  • 「元請が許可を持っているから大丈夫」
  • 「無料だから問題ない」

これらはいずれも、違反になりやすい典型的な誤解です。

無許可で処分・運搬した場合のリスクについては、
以下の記事で詳しく解説しています。
(関連記事:「建設業者が産廃許可を取らずに処分するとどうなる?罰則とリスク」)


許可が必要か判断するチェックリスト

以下に当てはまる場合、許可が必要になる可能性があります。

  • 他人の産業廃棄物を運ぶ
  • 事業として反復継続して行っている
  • 建設現場や事業所から出る廃棄物を扱っている
  • 無償でも運搬を行っている

1つでも該当する場合は、注意が必要です。


許可が必要か迷ったときの対処法

産業廃棄物の許可は、自己判断が最も危険な分野 の一つです。

  • 行政からの指導
  • 元請・取引先からの指摘
  • 後からの是正対応

を防ぐためにも、早めに状況を整理することが重要です。


まとめ

産業廃棄物収集運搬業の許可が必要かどうかは、

  • どの業種か
  • 誰の廃棄物を
  • どのように運んでいるか

によって判断されます。

「知らなかった」では済まされないケースも多いため、
不安がある場合は早めに確認することが、事業を守ることにつながります。


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  • 自分の業種では許可が必要か
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